ステップ8 調査場所はどうする?
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税務調査の実施場所を整備する
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会社の請求書や契約書などを自宅に保管していると、税務調査官が自宅にまで調査に来ることがあります。それを避けるには、会社の書類は(少なくとも調査前には)会社で保管しておくことです。また、調査場所はできれば何もない会議室などが良いでしょう。税務調査場所を事前にきちんと選択し、さらにその整備をしておくことは、税務調査において大変重要であるにも関わらず、あまりに多くの会社が何も事前準備されずに調査を受けておられるのは、残念なことであると思います。
調査場所に自宅はNG
書類準備が終わると、次は 調査場所の準備になります。
通常は、会社で行われますので、社内で場所を確保することになります。
会社の資料を社長の自宅に保管していると、調査官が自宅まで調査に来ることがありますので、それは必ず避けるようにして下さい。法人の調査ですから、必要がなければ、個人の自宅を調査されることはありません。
できるだけ何もない場所を選ぶ
調査場所を選ぶポイントは、できるだけ 通常業務が行われておらず、ある程度資料を置いたり、広げたりする スペースが確保できることです。
中小企業では、調査場所の確保はなかなか難しいと思いますが、できれば、フロアの違う別室の会議室などが最適です。
調査官は、基本的には目に付くもの全てを調査のきっかけにできないかと考えています。そのため、社内の動きが全て見通せるような場所を選んでしまうと、結果的に、調査官に様々な情報を与えてしまうことになります。
調査場所の周りはできるだけ 整理整頓し、調査のきっかけになるようなもの、誤解を与えそうなものが目に付かないようにしておきましょう。
<実施場所の選び方>
□必ず会社の中で場所を確保
→ 社長の自宅はNG、直接法人に関係のない調査を防ぐため
□できるだけ通常業務が行われていない場所
→ 調査官に 調査のきっかけとなる情報を与えないため
(例)別フロア、別室の会議室など
□ある程度、資料を広げられるスペースのある場所
→ 調査中は資料が散乱するため、一定の広さがある方がベター
□調査官の視界に入るもので、誤解を招きそうなものは除く
→ 部屋にあるものすべてが調査のきっかけになるつもりで
□別室が確保できない場合は、パーテーション等で部屋を区切る