ステップ13 税務調査にもリハーサルは有効
-
調査のリハーサルをしましょう
-
調査当日に、誰がどの項目や取引について答弁をするのかを、税務調査前にきちんと税理士交えて決めておきましょう。また、リハーサルには緊張緩和の効果大ですのでお勧めです。
役割分担
調査には通常、税理士が立会います。ただし、税理士が立ち会ったとしても、専門的な説明については、各担当者に直接質問が及ぶこともあります。
そのために、 調査当日は誰がどの取引について回答をするのか事前に役割分担を決めておきます。例えば、会社の組織や経営全般は社長、営業や製造は担当部長、帳簿・給与関係は経理担当者というようにします。そうすることで、責任の所在もはっきりします。
また、調査官から自分の担当以外のことに質問が及んだ場合には、「担当ではないので、わかりません。」と答えても失礼には当たりません。よくわからない質問に曖昧に回答し、その後の回答が変わることだけは避けましょう。
リハーサルで緊張を緩和
初めての税務調査という場合なら、税理士に調査官役になってもらい、 調査当日の受け答えのリハーサル を行ってもいいでしょう。
税理士が指摘することは、調査官も指摘してくると考えて、真摯に受け答えの練習をします。税務調査というものをイメージできるだけでも、緊張を緩和し、普段通りに対応することができます。
また、税務調査マニュアルのような本で勉強することもお勧めです。
【リハーサル内容】
□ 調査を行う部屋を決める 帳簿・書類を準備する(余計なものまで置く必要なし)
□ 税理士に調査官役になってもらう
□ 指摘される可能性が高い項目をピックアップしてもらう
□ 製造、営業、仕入、総務、経理など各担当者別に質問をしてもらう
□ 倉庫・工場など調査官が行きそうな場所を確認しておく
□ コピーはどこまでするのか、誰がするのか決めておく
□ 書類の持ち帰りを依頼されたとき、どうするのか決めておく
↓
「リハーサル中に、明らかな経理ミスが見つかった場合」
事前に修正申告しておくかどうか検討します。
自ら修正申告書を提出した場合には、過少申告加算税や延滞税を少なくすることができます。