ステップ4 書類の準備と注意点②
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「請求書、領収書、注文書など」の準備と注意点
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特に期末から翌期首にかけての、仕入と在庫と売上の関係がきちんと財務諸表に反映されているのかを確認されます。また、原資資料である在庫表はきちんと残しておいて下さい。
書類は整理整頓できていることが基本
税務調査で調査官が時間を費やして調べるのは、主に請求書や領収証などの原始書類です。これらの書類については、年度ごと、月ごとにそれぞれ書類がまとまっていれば、調査官も 真面目な納税者 という印象を受けますので、調査が円滑に進みます。
これらの書類にも、まず付箋やメモ書きがないかどうかは事前に確認しておいて下さい。不要なものは処分しておきましょう。
期末から翌期首にかけての動きをチェック
売上関係については、請求書や領収証の控え、得意先からの注文書等が確認されます。仕入関係については、同様に請求書、領収証、注文書の控えのほかに、見積書や納品書が確認されることもあります。
調査官は、仕入から棚卸、売上への流れを確認する中で、 期末から翌期首にかけて不審な点がないかを見ています。何か気になる点や不安な点があるときは、事前に社内で書類を確認しておきましょう。
棚卸表は原紙を残しておく
棚卸については、棚卸表を確認されますので、準備しておきましょう。
棚卸表については、パソコンで清書したものよりも、 現場で手書きした原紙を残しておく と、調査官の心象がよくなります。
<準備書類>
□売上関係請求書や領収証の控え(原則過去3期分、以下同様)
□売上関係注文書
□売上関係見積書の控え
□売上関係納品書の控え
□仕入関係請求書や領収証
□仕入関係注文書の控え
□仕入関係見積書
□仕入関係納品書
□売掛台帳
□買掛台帳
□棚卸表
□付箋、メモ書きのチェック
<調査のポイント>
●期末から翌期首にかけての、仕入→棚卸→売上の流れを重点的に見られる。
●書類は時系列等の整理が基本→きちんと整理整頓が出来ている会社は調査官の心象も良い。
●付箋やメモ書きは誤解の元なので、事前に処分すること。
●棚卸表は、現場で書いた手書きの原紙を残しておくと、真面目な納税者であることをアピールできる。