当日の心掛け
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税務調査の当日、気をつけておくべきことを教えてください
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時間に遅れないこと、必要でない発言をしないこと、人は見かけでは判断できませんが華美な服装や豪華な時計などはしないことです。
時間を守る
税務調査は朝10時ごろから経営者に対する会社概要などの事情聴取から始まります。当たり前のことですが、遅くとも調査官が来る30分前には出勤すべきです。営業開始時間が比較的遅い飲食店や不動産業などは、普段と生活リズムが異なりますので注意してください。
また、午後の開始時間の15分前には会社で待機するぐらいの余裕が必要です。調査官は国家公務員であり、時間管理には厳しいと考えてください。
雑談もすべて調査だと思え
概して ベテランの調査官 ともなると、経営者の話を静かに聞き、うまい具合に相槌を打ち、経営者にしゃべらせます。経営者というのは基本話好きでサービス精神旺盛な方が多く、ついついしゃべり過ぎてしまうようです。
例えば、ゴルフの話で「仕事仲間といくと疲れるから、最近は家族が多いなあ」とうっかりしゃべってしまったとします。調査官は帳簿調査のとき、交際費勘定でゴルフの支出があれば「誰と行ったのか?」と追求してくるでしょう。調査官は雑談中でも、どこか税金を取れるものがないか頭を巡らせていると考え、誘導尋問やひっかけに乗らないようにしましょう。
また、経営者以外にも担当者へ質問がされることがあります。 担当者は税務署というだけで、相当萎縮してしまい受け答えがしどろもどろになりがちです。そうならないように事前に誰がどの質問に対応するか決めておくことです。
(対応する場合の注意)
□ 相手の目をみて、ゆっくり答える
□ 質問以外・担当以外のことは答えない
□ 記憶が曖昧なときや質問の意味がわからないときはすぐに答えない
身なりにも細心の注意
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した 「メラビアンの法則」では、相手の印象について「見た目などの視覚情報が55%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、話の内容などの言語情報が7%」と言われています。第一印象で55%決まるというのは、経営者なら社員を採用する場合に見た目が重要なことで納得する部分が多いと思います。
では、税務調査においてどのような点を注意したらよいでしょうか?まず、服装ですが、経営者・社員を問わず、 清潔であること、華美にならないこと です。また、服と同様足元も見られています。スリッパやサンダルは避けるのは当然ですが、高価な靴もわかる人にはわかりますから気をつけましょう。時計やアクセサリー、バッグについても細心の注意を払ってください。 2日間のことですから、趣味などはそっと心の中にしまっておきましょう。