ステップ3 書類の準備と注意点①
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「申告書、届出書、元帳など」の準備と注意点
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元帳は印刷しておくと、会社のパソコンは見られなくてすみます。また、過去の付箋やメモ書きはなるべく無くしておくのがいいでしょう。あらぬ疑いをかけられるかもしれませんので。
原則、過去3期分の書類を用意する
税務調査は、 原則過去3期分が調査対象となりますので、まずはその期間分の申告書、各種届出書、総勘定元帳を用意します。
申告書、届出書は税務署の受付印が押印されていることを必ず確認しておいて下さい(電子申告の場合には受信通知のみ)。
元帳は必ず印刷する
総勘定元帳については、会計ソフトにデータが全部入っているから、と印刷していない会社がありますが、調査時には 必ず印刷しておくようにして下さい。パソコン内にしか、元帳のデータがない場合、調査官にパソコンを直接見られることになってしまいます。
また、社長が自宅で保管しているというケースもありますが、この場合もトラブルを避けるため、必ず会社に用意しておくようにして下さい。
付箋、メモ書きは極力なくす
上記の書類が準備できたら、ざっと付箋やメモ書きなどがないかどうか確認しておきましょう。基本的には、過去の事業年度の処理は全て終わっているはずですので、調査官に あらぬ疑いをかけられないよう、 付箋は外し、メモ書きは消しておいて下さい。
また、元帳の摘要欄に空欄がないかどうかもざっと確認しておきましょう。
【準備書類とチェックポイント】
□法人税申告書、決算書、決算内訳書、事業概況書(過去3期分)
□消費税申告書(過去3期分)
□消費税計算明細(過去3期分)
□申告書に受付印は押印されているか
□電子申告の場合には、受信通知があるか
□法人税関係届出書
□消費税関係届出書
□源泉所得税関係届出書
□届出書はそれぞれ、提出期限内に受付印が押印されているか
□総勘定元帳(過去3期分)
□総勘定元帳に乱丁や落丁などはないか
□総勘定元帳等に付箋やメモ書きがついていないか
□総勘定元帳の摘要欄に空欄や、記入漏れなどはないか
□その他、社長が自宅に保管しているような書類はないか